往診と訪問診療の違い

「往診」や「訪問診療」は大きく在宅医療に区分されます。これらは自宅などで診療を受けるという点では変わりがないのですが、次のような違いがあります。

訪問診療と往診の違い
在宅医療 説明
往診 医師が診療上必要があると判断したとき、予定外に患者さんの自宅などに赴いて行なう診療
訪問診療 在宅医療を行なう患者さんで、疾病や傷病のため通院が困難な方に対し、医師があらかじめ診療の計画を立て、患者さんの同意を得て定期的に(たとえば1週間に1回あるいは2週間に1回など)患者さんの自宅などに赴いて行なう診療

往診とは

往診とは、通院できない患者さまの要請を受けて、医師がその都度、赴いて行う診療です。

突発的な病状の変化に対して、救急車を呼ぶほどでもない場合など、普段からお世話になっているホームドクターにお願いして診察に来てもらうもので、基本的には困ったときの臨時の手段です。

訪問診療とは

毎週○曜日の○時に、というようにあらかじめ約束して医師が訪問の上、診療するものです。定期的、且つ、計画的に訪問し、診療、治療、薬の処方、療養上の相談、指導等を行っていきます。

また、患者さまやご家族の方からご相談を受けた時点で、これまでの病歴、現在の病気、病状などを詳しく伺うとともに、関係医療機関などから情報収集を図ります。その上で、どのような治療を受けられたいか、ご家族の介護力や経済的な事情なども詳しく伺いながら、診療計画、訪問スケジュールをたてていきます。

尚、急変時には緊急訪問に伺ったり、入院の手配を行ったりするなど、臨機応変に対応することからも、「第一のかかりつけ医」として、多くの場合、24時間体制で在宅療養をサポートするのが、訪問診療の特色です。