抑制廃止の取り組み

抑制廃止福岡宣言について

患者さま1人ひとりの人権を尊重し、地域に根ざした病院づくりを目指しております。

認知症の方をベッドや椅子に縛り付けたり、自分で服を脱げないよう、つなぎ服を着せたする『抑制』行為の全面廃止を目指し、1998年10月に福岡県内の10病院と共に「抑制廃止福岡宣言」に参加いたしました。

抑制廃止福岡宣言
  • 老人に自由と誇りと安らぎを
  1. 縛る抑制をやめることを決意し実行する
  2. 抑制とは何かを考える
  3. 継続するために院内を公開する
  4. 抑制を限りなくゼロに近づける
  5. 抑制廃止運動を全国に広げていく

1998年10月30日

水戸病院宣言について

当正信会は、『水戸病院宣言』で抑制の全廃に取り組んでおります。

当院では「抑制廃止福岡宣言」後、1998年11月に全施設(水戸病院、介護老人保健施設も含む)すべてにおいての抑制(物理的・言葉も含む)を全面的に廃止することとし、「水戸病院宣言」として実践しております。

水戸病院宣言

  • 物理的な抑制の全面廃止
  • 言葉による抑制の廃止
    • 「だめです」「いけません」という前に話し合いましょう
    • 命令言葉(口調)、強制言葉はやめましょう
    • 気づいたらお互い注意しましょう

平成10年11月16日 正信会 水戸病院職員一同

【抑制廃止福岡宣言】では、「4.抑制を限りなくゼロに近づける 」となっていますが、【水戸病院宣言 】はそれをさらに徹底して「全面廃止」としております。

抑制廃止に取り組む5つのポイント

  1. 医療・看護の原点に戻る
  2. 全職員の強い意志
  3. 環境・設備を整える
  4. スタッフ数の確保
  5. これからの医療を考える

病院スタッフが一丸となり、全体で取り組んでいく姿勢、また各職員の共通意識を持つことが大切なポイントです。
患者さまを支えていく中で、これからの医療・介護を考え、患者さまの立場や人権の尊重のため、当院スタッフは日々努力しております。